University of Vienna, Faculty of Life Sciences, Division of Pharmaceutical Technology and Biopharmaceutics, Vienna, Austriaらのグループは、WGAレクチンの修飾を受けた抗生物質を内包するヒト血清アルブミン・ナノ粒子(NP)を尿路感染症の治療に使用しました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1549963423000369?via%3Dihub
NPがどのように作られたのかを知るのはとても興味深いです。 NPの生成のために、20 mgのHSAを10 mlの100 mMリン酸緩衝液(pH 8)に溶解しました。その後、1 mlのオリーブ油をタンパク質溶液上に流し込み、超音波発生器のプローブマイクロチップを、2つの相の界面に挿入しました。緒音波パワー= 約253 W/cm2、振幅40 % でサンプルを2分間超音波処理しました。続いて、NPを遠心分離(5204×g、40分、4℃)で4回洗浄して分離しています。抗生物質内包のNPの製造では、2.5 mg、5 mg、10 mg、または 20 mg のリファンピシンを 1 ml のイソプロピルアルコールに溶解し、オリーブ油と混合し、上記のように処理しました。トリメトプリム担持粒子の調製では、2.5 mg、5 mg、10 mg、または 20 mg のそれを 10 ml の 100 mM リン酸緩衝液 (pH 8) に溶解しています。
ヒト尿路上皮細胞と本NPをインキュベートすると、青色に染色された核の周囲と赤色に染色された膜内にNP(緑色の色素で染色)が局在していることが観察されました。これは、細胞へNPがうまく取り込まれていることを示しています。 WGA修飾のあり・なしの場合を比較すると、WGA修飾ありでは細胞結合能が60%増加していました。