海の生物から得られた特殊レクチン

レクチンとは:

生命における機能分子は、基本的にタンパク質なのですが、タンパク質の機能は、そのタンパク質を修飾している糖鎖によって大きく影響されることになります。タンパク質には、細胞から分泌されるタイプと、細胞内及び細胞膜上に留まる非分泌型のタイプがあります。細胞膜上に発現するタンパク質は、殆どが受容体として機能しており、外界との信号伝達に関わっています。その糖鎖を認識するタンパク質の一群をレクチンと呼びます。糖鎖の存在はレクチンによって初めて認識されるのです。

海の生物から得られた特殊なレクチン達

Sevil & mytilec レクチン

SeviLは、糖脂質であるGM1b, GA1に糖鎖結合特異性を有します。

MytiLecは、メリビオース Galα(1,6)Glc、グロボトリオース Galα(1,4)Galβ(1,4)Glcなど、αーGal全般に糖鎖結合特異性を有します。

hrtl & hol30 レクチン

HOL-30は、1型(β1-3)と2型(β1-4)LacNAc両方に糖鎖結合特異性を有します。市販の2型 LacNAc結合レクチン(ECA, RCA120, PHAE, PHALら)に加え、本レクチンを使用することにより、1型 LacNAcの検出が可能になります。

hRTLは、ムチン型糖鎖TF-抗原に糖鎖結合特異性を有します。このレクチンは耐熱性が非常に高く、60℃でもその活性を失いません。

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